世界中で踊られるラヴェル作曲『ボレロ』、2016年5月1日に著作権消滅 ─ 様々な『ボレロ』の動画も紹介

AFPBB Newsが、モーリス・ラヴェル作曲の『ボレロ』が2016年5月1日で著作権が消滅したと「クラシック音楽の人気曲「ボレロ」、1日に著作権消滅」で報道していますね。

クラシック音楽でも指折りの人気曲で、ユニークな構成で知られる仏作曲家モーリス・ラベル(Maurice Ravel)のボレロ(Bolero)の著作権が、仏パリ(Paris)での初演から90年近くが経過する5月1日に消滅する。

ボレロは1928年、ラベルの知人で支援者だったロシア人ダンサーのイダ・ルビンシュタイン(Ida Rubinstein)の依頼を受けてバレエ曲として書かれ、同年11月22日にパリのオペラ座(l’Opéra)で初演された。

仏音楽著作権管理団体SACEMのローラン・プティジラール(Laurent Petitgirard)氏は、世界全体でみると10分ごとにどこかでボレロの演奏が始まるとよく言われるが、今後この曲は広告や映画でいっそう多く使われるようになるだろうと述べた。

バレエではモーリス・ベジャール版とローラン・プティ版、特に近年ではベジャール版が有名な『ボレロ』です。
フィギュアスケートでも印象的な『ボレロ』がいくつかありましたね。
世界で愛された『ボレロ』を少しだけ紹介します。

ベジャール版『ボレロ』

1981年に公開されたフランス映画『愛と哀しみのボレロ』で、伝説のラスト15分、ジョルジュ・ドンさんが踊った圧巻のシーンで世界的に有名になり、昨年末、シルヴィ・ギエムさんが引退最後に踊ったことでも話題になりました。

Sylvie Guillem "The Last" Boléro

プティ版『ボレロ』

ローラン・プティは男女2人で踊るバージョンとソロで踊るバージョンの2種類を制作しています。そのうちソロで踊るものは1999年に熊川哲也さんが踊り、近年では2014年の『東急ジルベスターコンサート』で宮尾俊太郎さんが踊ったものが記憶に新しいと思います。

「ボレロ」 宮尾俊太郎

フィギュアスケートの『ボレロ』

1984年、サラエボオリンピックで、アイスダンスでトーヴィル&ディーンペアが演じた『ボレロ』が有名ですね。
審査員全員が芸術展で満点をつけ、伝説の演技となっています。

Torvill & Dean – 1984 Olympics – Bolero – HQ

2014年にはエリザベータ・トゥクタミシェワさんが『ボレロ』を演じ、グランプリファイナルで優勝したことでも話題になりました。

LSP1 Elizaveta TUKTAMYSHEVA 2014 Skate America

他にも様々な『ボレロ』

他にも2014年には日本の「天の岩戸伝説」をモチーフとし、吉田都さんと日本舞踊とのコラボレーションで踊られたアレッシオ・シルヴェストリンさん振付の『ボレロ』が話題になりました。
またホルン奏者ラデク・バボラークさんによる『ボレロ』も名演奏として話題になりました。


これからも様々な表現の『ボレロ』が世に生まれることと思います。
非常に楽しみですね。

クラシック音楽の人気曲「ボレロ」、1日に著作権消滅 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

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