これを読めばフィギュアスケートの撮影はバッチリかも ─ スポーツ写真家、能登直さんのインタビュー

デジカメ Watchに、フィギュアスケートを舞台に数々の作品を送り出す写真家・能登直さんのインタビュー記事「普段使わない焦点域に挑戦 ズームレンズならではの撮影法とは?」が掲載されていますね。

独立したのは28歳のときで、それまではモデルなど人物撮影が中心でした。フィギュアスケートを撮るきっかけになったのは、2006年のトリノ五輪で荒川静香さんが金メダルを獲った際の仙台での凱旋公演です。荒川さんとアメリカの選手の対談を撮る仕事が入ったのですが、対談がキャンセルになってしまったのです。そのとき、アイスショーが撮影できるプレスパスをもらっていたので、そこで初めてスポーツ写真らしい撮影をさせてもらいました。そのとき、テレビで観るのとはまったく違う世界に魅了されました。

翌2007年、イタリアで浅田真央さんや高橋大輔さんといった日本代表選手が合宿を行なうので「同行して撮影してみませんか?」というオファーをいただきました。これはおもしろそうだと合宿の取材に向けてスポーツ撮影ができる機材を一式そろえたんです。この取材で一気にスポーツ撮影にハマってしまいました。

やはりフィギュアは左右だけでなく上下にも動く競技ですので、撮影するこちらもたいへんです。羽生選手の演技を撮り終わったあとは、彼も疲れているでしょうけれど僕もグッタリになっています(笑)

僕も初めて撮影する競技ではそうなのですが、そのスポーツのかっこいい場面などの写真を調べて事前に観ておくといいのではないかと思います。どの位置から何mmくらいのレンズで撮られているかまで調べられたら、それを真似てみるのが、とっかかりとしてはアリじゃないですかね。

ソチオリンピックでは、フィギュア以外のスポーツもすべて撮っていたのですが、取材に行く1シーズンくらい前からスピードスケートやカーリング、ジャンプなどの写真をネットや本などで探して調べて、あとは競技場に足を運んで練習するということを繰り返していました。まずは真似てみて、そこから自分なりのアレンジを加えていくといいのではないかと思います。

普段はなかなか脚光を浴びないカメラマンさんですが、さまざまな苦労や工夫の結果、美しい写真を撮るのだということがよくわかります。
特に「たとえば羽生選手のフリーの演技ですと、多いときで400~500枚くらいになっているかと思います。」というのは驚きですね。
1分当たり100枚くらいの枚数を撮影されていらっしゃるわけです。
そしてその中から厳選された写真が私たちの目に触れるわけですね。
本当に頭が下がります。

ちなみにこの能登直さんが使っていらっしゃる機材はこちらです。




機材もさすがですね、とても素人には手が出せないものばかりです。
私が個人的に知っているカメラマンさんに聞いてみたところ、下のような機材でもある程度撮れるのではないかと教えてもらいました。



能登直さんの機材に比べればずいぶん安く感じてしまいますが、それでもなかなか軽い気持ちでは手が出せない金額ですね。
興味がある方はチャレンジしてみますか?

それはともかく、能登直さんが撮影された美しい写真は元の記事でご覧ください。

【Canon EFレンズ 写真家インタビュー】普段使わない焦点域に挑戦 ズームレンズならではの撮影法とは? – デジカメ Watch

Screenshot of dc.watch.impress.co.jp

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