東京バレエ団プリンシパル、柄本弾さんのインタビュー「ベジャール&黛の記念碑的作品再び」

ぶらあぼに、2016年10月に『ザ・カブキ』を上演する東京バレエ団のプリンシパル、柄本弾さんのインタビュー記事「ベジャール&黛の記念碑的作品再び」が掲載されていますね。

「入団2年目の20歳で初めて由良之助を踊らせていただいた作品。それからの6年間で学んだことを、自分なりに出せればと思っています」

第1幕終わりのソロは、由良之助の大きな見せ場となる。
「ふつうバレエの男性ソロは1分ほどですが、これは7分半。現代からタイムスリップした青年が由良之助として討ち入りを決意する場面で、敵への恐怖や、切腹した塩冶判官や仲間たちの顔など、目に見えないものが気持ちの中で入り乱れている。曲調や照明が変わり、ジャンプの多い後半へと向かうところで、由良之助の心も決まると受け取っています。大変な踊りですが、倒れそうになってでも、すべてを出し切りたいです」
クライマックスの討ち入りから切腹にかけても、素晴らしい場面だ。
「これだけ多くの男性ダンサーが一斉に踊ることはなかなかありません。音楽も振付もすごいし、フォーメーションもきれいですし。四十七士全員が走ってきて正面を向くとき、踊りながらいつも鳥肌が立ちます。皆の気持ちがひとつになり、力強い目線で背中を押してくれる大好きな場面です。日本人ならではの群舞の美しさはもちろん、力強さも引き出している作品。日本人でよかったと思うし、歴代の由良之助の中に入れて光栄です」

「20世紀バレエの巨匠モーリス・ベジャール、日本を代表する作曲家の黛敏郎、東京バレエ団がタッグを組んでつくりあげた、記念碑的なオリジナル作品」である『ザ・カブキ』、早く劇場で観たいですね。

チケットはすでに発売中ですが、公演日・席種によってはまだ余裕があるようです。
みなさんも是非!

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柄本 弾(東京バレエ団 プリンシパル) | WEBぶらあぼ

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