ローザンヌ国際バレエコンクールのディレクター、シェリー・パワーさんのインタビュー

swissinfo.chにローザンヌ国際バレエコンクールのディレクターを務めるシェリー・パワーさんのインタビュー記事「ローザンヌ国際バレエコンクールの新ディレクター もっとユニークな体験ができるコンクールを目指す」が掲載されていますね。

 経営責任者の目から見ると、「ローザンヌ国際バレエコンクールは、高い評価基準で、創設者ブランシュワイク夫妻のビジョンである倫理的で実践的なレッスンを行い、バレエ学校やカンパニーとのパートナーシップを保ち、ダンス界のコンクールをリードする存在」と位置付ける。
近年は、こうしたコンクールを通過しなくても海外のバレエ学校に留学しやすくなり、プロになる前に希望のバレエ団で直接オーディションを受けたり、カンパニーの研修生となったりする人も増えている。ところが世界にはまだ、そういったアクセスがなかったり、金銭的な問題から国際コンクールを受けるチャンスに恵まれない才能ある人がいたりする。そこにパワー氏は目をつけているという。
「事前選考プロセスを拡大し、コンクールを受ける機会のない地域にいるダンサーにもチャンスを与え、より多くの学生ダンサーに繋がることを願っています」

 ローザンヌ国際バレエコンクールは、ダンスのスキルやテクニックを評価するだけではなく、ダンサーの資質を特定し、プロの道へのアクセスを広げ、健康維持や学問的な教育を促進するという使命があるが、新ディレクターとなったパワー氏は「それ以上のもの」に取り組みたいと考えているという。そして、「もっとユニークな体験を提供したい」と明かす。

 パワー氏によると、振付家と観客の好みに合わせたプロのダンサーになるためには、「ダンサーは、例えばトゥシューズから素足へ素早くジャンルを変えて踊れるように体を鍛える必要がある」という。テクニックは、「振付家は今日様々な技術を利用するため、ダンサーには体がそれによる変化に素早く反応することが期待されている」と話す。

主催者・参加者共に高い意識の元で行われる国際バレエコンクールだということが伝わってきます。

今年も日本から13人のダンサーが参加しますが、日本の現状を考えると「バレエ(ダンス)で食べていく」ためには国外へ出て行かなければならず、このコンクールはそのための目標の一つとなっているように思います。
海外のバレエ団で日本人が活躍する姿を観ることも嬉しいのですが、日本国内でもっとダンサーが活躍できる場が増えること、そのためのサポート体制や評価の場所が生まれることも同時に願っています。

さてそんなことはさておき、1月30日からセミファイナルが始まります。
今年のネット中継などのスケジュールはこちらの記事を参考にしてください。

2017年2月5日追記: ローザンヌ国際バレエコンクール2017の結果についてはこちらの記事をどうぞ。 2017年2...

今年はどんな素晴らしいダンサーを観ることができるのか、楽しみですね!

ローザンヌ国際バレエコンクールの新ディレクター もっとユニークな体験ができるコンクールを目指す – SWI swissinfo.ch

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