フィンランドのダンスカンパニーテロ・サーリネン・カンパニーが初来日し舞台『MORPHED―モーフト』を6月20日と21日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場大ホールで上演するそうです。
ヨーロッパのコンテンポラリー・ダンス地図において、一つの勢力圏を形成する北欧諸国。なかでも多彩で厚いダンス層を誇るフィンランドにおいて中心的な存在感を示しているのが、テロ・サーリネン。サーリネンは、フィンランド国立バレエ団でダンサーとして活躍した後、1996年に自身のカンパニーを設立し本格的に振付活動を始動、意欲的な作品を多数発表し、その実力は世界のコンテンポラリー界で高く評価されている。今回、カンパニーの初来日にあたり上演されるのは、同じく現代フィンランドを代表するアーティスト、作曲家・指揮者であるエサ=ペッカ・サロネンの3つの楽曲に振り付けた『MORPHED』。8人の男性ダンサーによって展開される力強く変化に富んだサーリネンならではの動きに加え、舞台の三方を取り囲むように垂れ下がる無数の紐がダンスの起伏とともに揺れ動き、またあるときは静寂を湛える。そこに投影される光と影。タイトルのとおり(MORPHED=変形された)、刻々と形をかえる人々や自然の営みの移ろいを想起させる。
バレエの公演ではありませんが、個人的に非常に楽しみな舞台です。
【テロ・サーリネン『MORPHED-モーフト』】舞台映像