ネザーランド・ダンス・シアター・セレブレイツ『イルジ・キリアンによる3つのバレエ』

バレエと言うよりもコンテンポラリー・ダンスですが、興味深い作品なのでご紹介。
2000年に彩の国さいたま芸術劇場の「彩の国キリアン・プロジェクト」の芸術監督に就任したことや、2006年、2007年と、ローザンヌ国際バレエコンクールにおけるコンテンポラリーバリエーションの課題の振り付けでも知られるイルジ・キリアンですが、彼が率いるネザーランド・ダンス・シアターの『ベラ・フィギュラ』『バースデイ』『スリープレス』の3作品を収録したBlu-rayです。

1.ネザーランド・ダンス・シアター・セレブレイツ イルジ・キリアンによる3つのバレエ [Blu-ray Disc]ベラ・フィギュラ-ネザーランド・ダンス・シアター I(音楽…ルーカス・フォス,G.B.ペルゴレージ,A.マルチェロ,A.ヴィヴァルディ,G.トレッリ 映像ディレクター…ハンス・フルシャー)/2.スリープレス‐ネザーランド・ダンス・シアター II(音楽…ディルク・ハウブリヒ(W.A.モーツァルト:アダージョ ハ短調 K617による) 映像ディレクター…ハンス・フルシャー)/3.バース・デイ‐ネザーランド・ダンス・シアター III(音楽…音楽…W.A.モーツァルトの作品 演出…ペトラ・ラタスター=チスヒ&ペーター・ラタスター)

収録時間:92分+36分(イントロダクション)/音声:ステレオ2.0(Blu-ray)/字幕:独, 仏, 西, 伊, 蘭(イントロダクションのみ)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/単層25GB 1080i High Definition ※10枚組BOX(107546…BD)からの分売品 102099(DVD)と同内容

1947年にプラハに生まれたイリ・キリアンは、1967年に英国ロイヤル・バレエ学校に留学し、その翌年からシュトゥットガルト・バレエにソリストとして招かれます。踊りを極めながら、高名なコレオグラファー、ジョン・クランコに師事し、振りつけも始めます。1978年からはネザーランド・ダンス・シアターの芸術監督に就任し、1999年に退任するまでに50作を越える新作を創り上げ、この団体の名声を高めることにも成功しました。2000年に、彩の国さいたま芸術劇場における「彩の国キリアン・プロジェクト」の芸術監督に就任したことでも知られていて、日本にも所縁の深い人です。このアルバムに収録された3つの映像は、どれも野心的で革新的な表現と、古典的な舞踊を見事にミックスさせた創造的な、まさに「コンテンポラリー・ダンス」の代表作と言えるものです。/「ベラ・フィギュラ」…バロック音楽を効果的に用いた作品で、赤いスカートを身につけたダンサーたちが夢幻的に舞い踊ります。「何食わぬ顔で」という意味のタイトル通り、日々の現実と幻想の間に横たわる闇を感じさせる不思議なダンスです。「落下する夢の中で肋骨を折って目を覚ます感じ」とキリアンが語る感覚をお楽しみください。/「バースデイ」…こちらもモーツァルトの音楽を用いた舞台。ユーモラスな動きの中にひそむ悲劇性、これは「生」と「死」の関係性にも似て、対極にありながらも隣接しているもの。まずは大笑いして、それからこの舞踊にひそむ深遠にも思いを馳せてください。骨を折って目を覚ます感じ」とキリアンが語る感覚をお楽しみください。/「スリープレス」…モーツァルトのアダージョをバックに、舞台の背景に設置されたカーテンの間から、次々と現れては消えて行く若き肉体。時には一人で、時には団体で、音と一体となった動きを見せてくれます。何を象徴しているのか、考えているだけで気分は迷宮に。