映画『シンドラーのリスト』『イングリッシュ・ペイシェント』や『007』シリーズなどの俳優レイフ・ファインズが、旧ソ連出身のバレエダンサー、故ルドルフ・ヌレエフさんを描く映画の監督をすることが決定したそうです。
BBCフィルズム製作、映画『めぐりあう時間たち』や『愛を読むひと』のデヴィッド・ヘアが脚本を手掛けるタイトル未定の本作では、キーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)で活躍していたヌレエフさんが、1961年、海外公演先のパリで亡命したエピソードを中心に描かれるとのこと。
撮影は、2016年末より開始予定とのことですので、公開はまだまだ先のようです。
どんな映画になるのか、誰が主役を演じるのか、非常に楽しみです。
レイフ・ファインズ、旧ソ連のバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフさんを描く映画の監督へ – シネマトゥデイ
ちなみにルドルフ・ヌレエフさんのプロフィールをWikipediaから引用します。
正確な誕生日は不明だが、3月17日前後に、父親の赴任地に向かう途中のシベリア鉄道の車内で生まれた。ヌレエフという名はアラビア語の姓「ヌーリー(光の)」をロシア風に改姓したもので、ルドルフの父ハメットの誕生の際から戸籍に登録されている。父ハメットは軍人で愛国者でもあり、共産主義に傾倒していた。ちなみに、親族は中央アジアの流れを汲むタタール系である。
3歳でバクシール共和国ウファに移住し、幼少の頃から舞踊に興味を示した。父親の反対はあったが小学生の頃から民族舞踊のサークルに参加して、レッスンを受けるようになる。当時は民族舞踊的なものが主体だったが、11歳のときから、当時ウファに転入してきた元ディアギレフ・バレエ団のアンナ・ウデルソヴァにバレエの手ほどきを受け、才能を注目されるようになった。
17歳でロシアバレエの名門校、ワガノワ・キーロフバレエ学院に編入し、本格的なバレエを学ぶ。入試にあたっては試験官から「あなたは歴史に残るバレエダンサーになるか、失敗するかどちらかでしょう。恐らく後者の可能性の方が大きいでしょうけれど…」と言われたという逸話がある。
名教師プーシキンに師事した後、ソリストとしてキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)に入団。ニジンスキーの再来とまで言われるようになる。反面、激しい性格と反抗的な態度から政府に警戒されるようになる。
1961年に、海外公演の途中に亡命。1963年ごろから英国ロイヤル・バレエのゲストとして20近く年上のマーゴ・フォンテインとペアを組み、後に伝説のパートナー・シップとまで言われるようになる。1964年にウィーン国立歌劇場で自身とフォンテインが出演する『白鳥の湖』[1]の振り付けを担当したことをきっかけにウィーンに活動拠点を移し、1982年にオーストリア国籍を取得。
1980年代にはパリ・オペラ座芸術監督に就任、シルヴィ・ギエム、シャルル・ジュド、マニュエル・ルグリなどを見出した。また、レパートリーを一新して、ウィリアム・フォーサイスなど現代作品を積極的に採用、現在のオペラ座の隆盛の礎を築く。
1993年、AIDSによる合併症のため、54歳で死去した。