Ballet Naviにアメリカン・バレエ・シアターで活躍中の相原舞さんのインタビューが掲載されていますね。
就職活動はどのようにされましたか?
ヨーロッパでオーディションを受けたのですが、クラシック・バレエを踊るとなると大きなバレエ団しか選択肢がないので、コンテンポラリーのカンパニーや小さなバレエ団も受けました。周りの人に相談をし、ドレスデン国立歌劇場バレエ団に研修生として入ることに決めました。ドレスデンはクラシックとコンテンポラリーを同じくらいの割合で上演していました。1年間でしたが、たくさんの舞台に立つことができました。ABTに入団する経緯は?
ドレスデン国立歌劇場バレエ団に毎年シンシア・ハーヴェイ先生が指導のためにお越しになります。ABTが身長の小さな子を探していると勧められオーディションを受けることになりました。一泊二日でニューヨークに行ってカンパニーのクラスを受けるプライベート・オーディションでした。就労ビザがとれる12月からの入団となりました。ABTは夢のようなカンパニーなので、まさか自分が入団するとは思ってもみなかったことでした。
入って1週間後にラトマンスキー版『くるみ割り人形』の雪の精や花のワルツを踊りました。普通の版と振りが全然違うので大変でした。カンパニーの皆は優しいし温かいです。アメリカ人が多いのですが人種も色々で踊りのタイプも違います。個性が強いし、それぞれ良いところが違います。コール・ド・バレエの仲間とは休憩中とかによく話し結束は固いです。3つ年下の小川華歩ちゃんとは日本人は2人なので仲良く助け合っています。
海外のバレエ団への就職活動についてのお話が読めるのは貴重ではないでしょうか。
国外で活躍する日本人ダンサーが徐々に増えているように思いますが、そういった人たちの生の声が聞けるのは大変嬉しく思います。