ハフィントンポストに「100枚の写真で振り返る「くるみ割り人形」の歴史」という記事が掲載され、1900年代初期から2015年まで、プロのバレエ団からバレエ学校の学生まで、様々な『くるみ割り人形』の写真が100枚閲覧できるようになっていますね。
今でこそ世界的に人気のあるバレエ「くるみ割り人形」。1890年代の発表当時は、酷評を受け、失敗作とみなされていた。
世界中で愛されるピョートル・イリイチ・チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」は、1892年に初演された。マリウス・プティパと彼のアシスタントであったレフ・イワノフが振り付けをしたのだが、ロシア、サンクトペテルブルクの観客はE.T.A.ホフマンの童話「くるみ割り人形とねずみの王様」を原作とするパフォーマンスにさほど興味を惹かれなかった。
批評家は楽曲の評価はしたが、バレエとコスチュームそのものがパッとしないことを指摘し、記者たちはレビューで、「シュガープラム(金平糖)の精」を踊ったアントニエッタ・デレラが「ずんぐり太っている」と酷評した。全体的に見て、成功とは言えなかったのだ。そして、チャイコフスキー自身もバレエ人気の高まりを全く理解してはいなかった。
それから1世紀と四半世紀が経ち、「くるみ割り人形」は概してホリデーシーズンに最も愛されるバレエ演目となる。クリスマス恒例の主要な演目として世界中で公演されているのだ。これは、ほとんどジョージ・バランシンという名の20世紀の振付師のおかげといっても過言ではない。アメリカでのデビューから20年が経った1954年、彼は初めてバレエの振り付けをし、その脚色はニューヨークで大ヒットを巻き起こした。
100枚の写真を眺めているだけであっという間に時間が過ぎてしまいます。
貴重な写真が多く、現代までの約100年間のバレエ史が詰まってるとも言えるこの記事、みなさんも是非ご覧になってください!