日刊スポーツに「アーティスト悲鳴!首都圏劇場の閉館・改修が集中」という記事が掲載されていますね。
ここ数年、首都圏の劇場やホールの閉館・改修が相次いでいる。音楽ライブや演劇を行う施設が減少し、アーティスト、演奏家らは満足に公演ができない現状に危機感を募らせている。特に大きな会場の改修が今年に集中していることから「2016年問題」と呼ばれ、その影響は地方にも及ぶ。ライブ・エンタメ業界は我慢の時を迎えるが、施設のリニューアルは、東京五輪後の集客増に向け明るい材料との声もある。
バレエで使用するのは主に1000~2000人規模の会場で、閉鎖や改修を行う施設の中にも多く含まれている。高い倍率の中、会場をようやく見つけても音響設備が入らなかったり、客席からバレエの演技が見づらかったりと問題は多いという。「我々にとって、この問題は今後も長く続いていくと思う」。集客力の比較的低い表現者ほど苦しむ構図。今後は遊休地に仮設劇場を建設する案などが出てきている。
「新しい国立競技場もできるし、改修が終わって施設がそろえば市場は今までの反動で活性化するだろう」という意見もあるようですが、それは商業面しか見ていない意見なのではないでしょうか。
継続的に公演が打てなくなる団体にとっては大きな死活問題となります。
せめて仮設の劇場などをいくつか建てるなどして積極的な支援策を提示して欲しいと思います。
とはいえこれまでの日本の文化行政の流れを考えると難しいのだろうなとため息が出てしまいます。