「引退を決めたのは自分に失望したくないし、見る人も失望させたくないから」

シルヴィ・ギエムさんが引退してひと月以上経ってしまいましたね。
昨年末にクーリエ・ジャポンに掲載された「シルヴィ・ギエム「引退を決めたのは自分に失望したくないし、見る人も失望させたくないから」」という記事が素晴らしい内容だったのにここで紹介するのを忘れていました。
もう読まれた方も多いとは思いますが、もしご存じない方がいらっしゃったら是非どうぞ。

引退を決めた瞬間については、ギエムは仏「マダム・フィガロ」誌の記事でこう語っている。

「もう他界してしまいましたが、私には大のダンス好きの親友がいました。彼には、『もし私が、伝えることが何もない老いぼれのダンサーになっていたら、私を殺してね』というミッションを託していたほどです。ある日の朝、ベッドから起きて、写真家の夫ジル・タピに言いました。『引退しようと思う。そう決めたの』と。自分で言っておきながら、その言葉に小さなショックを覚えました。でも、それが始まりでした」

「(16歳のとき)パリ・オペラ座で初めて海外に行って踊ったのが日本でした。そして今回のツアーが終わるのも日本なわけです。円環が閉じることになるので、いい印だと思っています。私は日本という国を訪れて、すぐにこの国が好きになりました。この国の美学には、純粋なところがありますし、この国では伝統と近代が自然に入り混じっています。他人への言葉や行動を慎み控え、相手を尊重するところも好きです。また、日本人の仕事も好きです。職人が作った品々、和傘、和紙、庭園や陶芸。私は日本で多くのことを学びました」

シルヴィ・ギエムさんの様々なインタビュー記事からの抜粋で構成されて非常に読み応えがあります。
少女時代から引退までの彼女の人生と考えが伝わってきます。

長い記事ですが、お時間があるときに是非!

シルヴィ・ギエム「引退を決めたのは自分に失望したくないし、見る人も失望させたくないから」 | COURRiER Japon NEWS

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