クラシカ・ジャパン 2016年12月は「振付家でみる名作バレエ~ジャン=クリストフ・マイヨー」

クラシカ・ジャパン、2016年12月は、「【クラシック大全第2章】振付家でみる名作バレエ~ジャン=クリストフ・マイヨー」ということで、ジャン=クリストフ・マイヨーさん率いるモンテカルロ・バレエ団の3公演などが放送されます。

ジャン=クリストフ・マイヨー『くるみ割り人形カンパニー』
初回放送:12月5日(月)21:00~23:00

マイヨーがチャイコフスキー三大バレエの一つ『くるみ割り人形』を大胆に読み替えた『くるみ割り人形カンパニー』は2013年に初演。この番組は、2015年12月30日に全世界にライブ配信された公演。ストーリーにさまざまな解釈が可能で、情緒あふれる登場人物のキャラクターも心暖まる。機知に富んだ仕掛けと鮮烈な色彩も美しい万華鏡のような舞台はスピード感たっぷり。第2幕は、『ロミオとジュリエット』『シンデレラ』『ラ・ベル』『真夏の夜の夢~Le Songe』といったマイヨー振付のパロディがチャイコフスキーに乗って綴られる。特別出演のボリショイ・バレエのプリンシパル、オルガ・スミルノワとアルチョム・オフチャレンコの華麗なバレエが、このポップな作品にクラシカルな要素を加えるセンスの良さ!マイヨーのガッツポーズと興奮が印象的。

[音楽]チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』Op.71
[振付]ジャン=クリストフ・マイヨー
[装置]アラン・ラガルド
[衣裳]フィリップ・ギヨテル(カール・ラガーフェルド&ジェローム・カプランとの共同)
[追加音楽]ベルトラン・マイヨー
[ドラマツルギー]ジャン・ルオー
[指揮]ニコラ・ブロショ
[演奏]モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
[出演]ステファン・ブルゴン(くるみ割り人形)アンハラ・バジェステロス(クララ)マリアンナ・バラバス(ドロッセルマイヤー)アルヴァロ・プリート(父)小池ミモザ(母)アレクシス・オリヴェイラ、ジョルジュ・オリヴェイラ(守護天使)ルシアン・ポスルウェイト(フリッツ)クリスティアン・ツヴァルジャンスキー(シャルマン)ヴィクトリア・アナニャン(ゾーエ)ガブリエレ・コッラード(アルブレヒト)リイサ・ハマライネン(ジゼル)モナコ公国モンテカルロ・バレエ団、モナコ王立プリンセス・グレース・アカデミー、オルガ・スミルノワ(ラ・ベル)アルチョム・オフチャレンコ(ロミオ)
[収録]2015年12月28日グリマルディ・フォーラム(モナコ公国)

ジャン=クリストフ・マイヨー『シェエラザード』
初回放送:12月12日(月)21:00~21:45

リムスキー=コルサコフの名曲で知られる『シェエラザード』は、ミハイル・フォーキン振付により1910年パリ・オペラ座で初演されたバレエ・リュスの名作。バレエ・リュス作品を独自の視点で作り直したマイヨー版は2009年初演。この番組は翌年に収録された再演映像。『千夜一夜物語』第1話が題材。フォーキンへのオマージュとして作り直したマイヨーは、リムスキー=コルサコフの異国情緒あふれる音楽にのせて、自由を奪われた男女の抑えきれない欲情を描く。ハーレムの雰囲気を見事に表出した装置と衣裳、ゾベイダを踊るベルニス・コピエテルスの圧倒的な存在感に目が離せない。

[音楽]リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』Op.35(フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団の音源使用)
[振付]ジャン=クリストフ・マイヨー
[オリジナル振付]ミハイル・フォーキン
[装置&衣裳]ジェローム・カプラン/レオン・バクスト
[出演]ベルニス・コピエテルス(ゾベイダ)ジェローム・マルシャ(シャリアール王)レアルト・デュラク(王の弟)オリヴィエ・ルセア(宦官)アレクシス・オリヴェイラ、ジョルジュ・オリヴェイラ(金の奴隷)ステファン・ブルゴン、クリス・ローラント、アシエ・ウリアジェレカ、ジェローン・ヴェルブルジャン(奴隷)小池ミモザ、エロディ・プナ、カロリン・ローズ(宮殿の女たち)モナコ公国モンテカルロ・バレエ団
[収録]2010年モンテカルロ歌劇場「サル・ガルニエ」(モナコ公国)

ジャン=クリストフ・マイヨー『ダフニスとクロエ』
初回放送:12月19日(月)21:00~21:40

ラヴェルの名曲で知られる『ダフニスとクロエ』は、ミハイル・フォーキン振付によって1912年パリ・シャトレ座で初演されたバレエ・リュスの名作。羊飼いダフニスの恋人クロエは海賊に誘拐されるが、パンの介入によってダフニスの元に戻るという古代ギリシャの牧歌が題材。2010年初演のマイヨー版は、性に目覚めながら愛し合い方を知らない若い男女が、成熟した男女から手ほどきを受けて愛を成就するまでを描く。若い男女を演じるアンハラ・バジェステロスとジェローン・ヴェルブルジャンの恥じらいのある初々しさと、成熟した男女を演じるベルニス・コピエテルスとクリス・ローラントのベテランの味と風格が絶妙。若い男女の欲望がさりげなく視覚化されるエルネスト・ピニョン=エルネストの舞台後方パネルのドローイングと、マイヨーとコンビを組むジェローム・カプランの衣裳(特にバジェステロスとコピエテルス)に注目。

[音楽]ラヴェル:バレエ『ダフニスとクロエ』第1組曲&第2組曲(第1組曲:ロリン・マゼール指揮の音源/第2組曲:ヤコフ・クライツベルク指揮ネザーランド・フィルハーモニー管弦楽団の音源)
[振付]ジャン=クリストフ・マイヨー
[装置]エルネスト・ピニョン=エルネスト
[衣裳]ジェローム・カプラン
[出演]アンハラ・バジェステロス(クロエ)ジェローン・ヴェルブルジャン(ダフニス)ベルニス・コピエテルス(リュセイオン)クリス・ローラント(ドルコン)
[収録]2010年モンテカルロ歌劇場「サル・ガルニエ」(モナコ公国)

個人的に「待ってました!」という特集です。
みなさんも必見だと思いますよ!

その他にも英国ロイヤル・バレエ団の『シルヴィア』や『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』、パリ・オペラ座バレエ団とマリインスキー・バレエの『ジュエルズ』など見逃せない作品が放送されます。

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公式サイト – ジャンル別番組表

ジャンル別番組表(バレエ) | CLASSICA JAPAN

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