クラシカ・ジャパン 2017年6月は「来日60周年記念 ボリショイ・バレエ特集」

クラシカ・ジャパン、2017年6月は5月に引き続き、「来日60周年記念 ボリショイ・バレエ特集」ということで、来日公演がまもなく始まるボリショイ・バレエ団のこれまでの上演作品や関連番組が放送されるそうです。

ポートレート「スヴェトラーナ・ザハーロワ」
初回放送:6月5日(月) 21:00~22:20

観客の存在、音楽の重要性、舞台に臨むスタンスと役柄へのアプローチ…。世界で絶大な人気を誇るバレリーナ、スヴェトラーナ・ザハーロワが自身の言葉でその内面を語るドキュメンタリー。以前DVDでリリースされた30分のドキュメンタリーに、舞台映像をよりたっぷり追加し、ロラン・ジャントー監督自らが再編集した完全版。マリインスキーからボリショイへの移籍を選び、新たなスタイルとレパートリーを獲得したザハーロワ。この番組では、ボリショイ映像のみならず、ファルフ・ルジマートフとの『シェエラザ-ド』などマリインスキーでのパフォーマンスがたっぷり見られるのも魅力。彼女の師で往年のプリマ、リュドミラ・セメニャカの指導風景が見られるのもバレエ・ファンには嬉しい。番組内では、ロシアの舞踊評論家エカテリーナ・ベリャーエワがザハーロワの魅力を解説している。ステージパフォーマンスやリハーサル、クラスなど、彼女の舞踊をたっぷり長く見せることで、ザハーロワのコメントが具体的に目で理解できる。

ボリショイ・バレエ・イン・ロンドン1986
初回放送:6月12日(月) 21:00~23:05

1986年8月30日にロンドンのバターシー・パークで行われたボリショイ・バレエ団のロンドン公演。1956年の伝説のロンドン公演から30年。ペレストロイカのソ連で、ボリショイ・バレエはバレエマスタ-、ユーリー・グリゴローヴィチの下に黄金期を迎え、この公演ではナタリア・ベスメルトノワ、イレク・ムハメドフ、リュドミラ・セメニャーカ、アレクセイ・ファジェーチェフなど、1980年代を代表するスターダンサーが次々と登場する。前半にフォーキン振付『レ・シルフィード』とグリゴローヴィチ振付『スパルタクス』第2幕より、後半は「ディヴェルティスマン」と称してグリゴローヴィチ版『白鳥の湖』やゴルスキー版『ドン・キホーテ』、グリゴローヴィチ振付『黄金時代』、メッセルレル振付『春の洪水』、そしてプティパ振付『眠れる森の美女』『ラ・バヤデール』といったボリショイの十八番がプログラム。ダンサーの伸びやかな肢体、高いジャンプやリフトといった圧倒的な身体能力、目を見張る超絶技巧など、ボリショイ・バレエの特徴が一目瞭然のガラ。やはり『スパルタクス』は圧巻で、イレク・ムハメドフの跳躍や回転、男性ダンサーのコール・ド・バレエの迫力は凄い!また、『眠れる森の美女』の初々しいニーナ・アナニアシヴィリにも注目。

ボリショイ・バレエ2006『ボルト』
初回放送:6月19日(月) 21:00~22:45

ショスタコーヴィチは3本のバレエ音楽を残しているが、いずれも当時の共産主義的イデオロギー色が強い台本ゆえ、長らくバレエ団のレパートリーからはずされてきた。この番組は、2006年9月、ショスタコーヴィチ生誕100年を記念して、ボリショイ劇場で75年ぶりの復活となった『ボルト』全幕蘇演。原作は、勤務怠慢で解雇された工場労働者が、復讐のため機械の中にボルト(ねじ)を落として壊してしまおうと計画。しかし、実行しようと唆された少年が自分の使命を思い出し、工場長に密告して陰謀を未然に阻止するというもの。あまりの内容ゆえに、作曲家自身が上演を拒んだといわれる作品。しかし、その音楽は1920年代のショスタコーヴィチならではといえる才気煥発な斬新さにあふれたもの。1968年レニングラード生まれの振付家アレクセイ・ラトマンスキーは、ボリショイ・バレエ芸術監督時代に、『ボルト』のみならず『明るい小川』『破滅』のような忘れられたバレエ作品を蘇らせた。この番組では、冒頭とラストの体操シーンが印象的で、ショスタコーヴィチの軽妙な音楽にあわせて、旧ソ連を茶化したようなコミカルな動きと、現代社会への風刺に満ちた舞台が見どころ。第2幕のほぼ主役といえるホームレスのイワーシュカを快演した岩田守弘が必見。

ボリショイ・バレエ1978 『ドン・キホーテ』
初回放送:6月26日(月) 21:00~23:00

1900年にボリショイ劇場で上演されたアレクサンドル・ゴルスキー版。この番組は、ゴルスキー版の1978年ボリショイ劇場公演。最大のポイントは、1970年代後半に次代のソヴィエト・バレエを担う最大のホープと目されていたボリショイの至宝ナデジダ・パヴロワの数少ない全幕映像。バジルは彼女の夫ヴァチェスラフ・ゴルデーエフという夫婦共演。パヴロワのキトリは、表情がとても生き生きとしてキュートな雰囲気が魅力。爽やかなゴルデーエフと共に、とても親しみやすいキトリとバジルを見ることができる。エスパーダをはじめキャラクターダンサーたちも見応え十分。一人一人の鍛え抜かれた技巧は、まさにボリショイならではの魅力。

ボリショイ・バレエ1979『スパルタクス』
初回放送:7月3日(月) 21:00~

ハチャトリアンの音楽に、当時のボリショイ・バレエ芸術監督グリゴローヴィチが振り付け、ワシーリエフ(スパルタクス)とマクシーモワ(フリーギア)の主演で1968年初演。この2人はその後の『スパルタクス』の理想像となった。マイムを一切排し全てダンスで綴られ、主人公の心理を深く掘り下げたモノローグや、男性ダンサーに要求される豪快な跳躍と圧倒的スケールの群舞など、そのエネルギッシュな振付がまさにボリショイの看板にふさわしい。

個人的には岩田守弘さん出演の『ボルト』とニーナ・アナニアシヴィリさん出演の『ボリショイ・バレエ・イン・ロンドン1986』が楽しみです。
ここで紹介した以外にも関連番組が多数放送されるので見逃せませんね。

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また、クラシカ・ジャパンがスマートフォン・タブレットでいつでも観られる「クラシカ・ジャパン・プラス」というサービスも始まっています。
2017年6月末までに加入すると1か月分の視聴料で最大4か月見放題になるキャンペーンも実施されていますよ。

ちなみに2017年6月4日から始まるボリショイ・バレエ団の来日公演ですが、公演日や席種によってはまだ若干の余裕があるようです。
みなさんも是非!

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