ベラルーシ国立ボリショイ劇場バレエ団で活躍する待山貴俊さんのインタビュー

すっかりご紹介が遅くなってしまいましたが、ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -に、ベラルーシ国立ボリショイ劇場バレエ団で活躍する待山貴俊さんのインタビューが掲載されていますね。

今の仕事はワガノワに留学している頃に、日本で知り合ったベラルーシ人ダンサーに、まだ仕事が決まっていないのであれば、一度クラスを受けに来てみないかと声をかけてもらい、ベラルーシにクラスを受けに行って、そこで芸術監督からソリストでと誘っていただきました。

ワガノワに行った理由は、ミハイル・バリシニコフのドン・キホーテのDVDを見たのがきっかけです。他のすごいダンサーも色々見ましたが、バリシニコフほど洗練された動き、音楽性、芸術性、存在感…色々と他のダンサーとは次元の違うレベル人だと思い、彼が学んだ学校で正しいバレエを学びたいと思い、行く事にしました。

この劇場ですぐに受け入れられたと言う感じではなく、最初は受け入れられなかった感じがすごくありました。日本人どころか外人がいないカンパニーなので、よそ者と言う感じは正直すごくありました。最初の1〜2シーズンくらいは、誰かが抜けたらそこにキャスティングされるくらいでした。その状況がすごく悔しくて、とにかく全ての役の振り付けを覚えて、何かあればチャンスが自分に来るようにアピールしたりしていました。評価が変わり出したのは、カンパニーがツアーに行く寸前に怪我人が出て、その人の代わりにツアーに行く事になり、またツアー中に怪我人が続出して、踊ったことのない役を色々とこなしたりしました。うちの劇場だけかもしれないのですが、とにかくよく怪我人が出て、変わりをできる人がなかなか見つからないと言う状況がよくあり、僕としては聞こえは悪いかもしれないけど、それを利用して、僕は怪我しないで、とにかく多く役を演じれるオールラウンドなアーティストになろうと考えました。マッチしたと言うよりマッチさせたと言うような感じかなとおもいます。

やはり公演回数かなと思います。うちの劇場では年間に100公演以上あり、僕はその全ての公演に出ているわけではありませんが、それ以外にも劇場のツアーや、ゲスティング、ガラコンサート等を含めればかなり多くの舞台に立たせてもらえています。そこが海外で踊ることの最大のメリットの一つと思います。

この夏、大阪でいくつかの舞台に出させていただきます。
7月22日
僕の姉がやっている“バレエスクール・エクラ”という小さなバレエスタジオの初めての発表会があり、それに出演します。僕の友達の国内外で活躍するダンサー達にも協力してもらって、子供に夢を見てもらえるような舞台にしたいと思っています。
7月29日
僕がバレエを始め、留学するまでの間8年間お世話になった野間バレエ団の50周年記念公演“ドン・キホーテ”にエスパーダ役で9年ぶりに出演させて頂きます。
7月30日
MRB バレエスーパーガラ 2017で法村珠里さんと海賊の一幕より“パ・ド・スクリャフ”を踊らせてもらいます。

今回も本当に読み応えのあるインタビューです。
待山貴俊さんがワガノワに留学するきっかけとなったバリシニコフさんの『ドン・キホーテ』、私も何度も観ました。そのことだけですごく親近感を(勝手に)持ってしまいます。

その他にも海外でバレエダンサーとして生きていくことのリアルな現状がすごく伝わってきます。
みなさんも是非「ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -」を読んでみてください。

ちなみに、待山貴俊さんが出演される「バレエスーパーガラ2017」ですが、まだチケットは手に入れられますよ。

「バレエスーパーガラ2017」のチケット情報はこちら
icon



ダンサーの宝箱

Vol.40 Takatoshi Machiyama Republic of Belarus : ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -

Screenshot of odoritai.exblog.jp

スポンサーリンク