ジョージア国立バレエで活躍する高野陽年さんのインタビュー

すっかりご紹介が遅くなってしまいましたが、ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -に、ジョージア国立バレエで活躍する高野陽年さんのインタビューが掲載されていますね。

120年以上の歴史を持ち伝説的なバレエダンサー ヴァフタング チャブキアーニ、ミハイル ラブロフスキーなどがこれまでバレエ団を率いてきましたが、現在は絶対的カリスマ、ニーナ アナニアシヴィリがリーダーシップをとって舵を切っています。
クラシック、ヴァフタング チャブキアーニによるオリジナルバレエ、バランシン、ラトマンスキーやポソホフによるネオクラシック、キリアンなどのコンテンポラリーがレパートリーにあり、ヨーロッパ、アメリカ,日本などへも精力的にツアーを行なっています。
バレエカンパニーの平均年齢が低くアットホームな雰囲気ですが、帝政ロシア、ソ連時代から受け継がれてきた伝統を大切にする厳しさも同時に感じます。
プロフェッショナルカンパニーですが学校のような厳しい指導を受けることも多々あります。

全てが必要だと思います。身長や体格などの身体条件、振付家や監督の要求するものを理解して体現するセンス、日々の鍛錬を怠らない努力。
そして出会いやその時の状況などの運が重要です。

言葉を必要としない身体表現という芸術であるバレエの場合、身体一つで世界を股にかけて活動することができるという楽しさがあります。舞踊言語というものは世界共通でどこへ行ってもいい踊りは評価されるし、通じ合えるものがあると思う。良い悪い問わず評価を受けるんだっだら、とこか特定の場所だけではなく、世界の色々なところで受けた方がいいじゃないですか。これは自分へのチャレンジでもあるんじゃないかな。
日本はヨーロッパからもアメリカからも遠いのでなかなかそういった環境に身を置くことが難しいし、カンパニーの仕事だけで生活して行くことは、いくらすばらしいダンサーでも厳しい。純粋にバレエに情熱を捧げられる環境としては海外の方が良いと思う。

やはりプロになるんだったら海外に行くのが手っ取り早いんじゃないでしょうか?日本ではバレエダンサーがプロフェッショナルとしてなかなか認知されていないので。

打ち込める環境がある事だと思います。バレエ界のトレンドを肌で感じる事ができることも優れている点です。ダンサーは常に進化しなくてはならない存在であると思うので。

日本人ダンサーはとても上手いのに自信なさげに踊っているイメージがあります。謙虚を美徳とする国柄のせいかもしれません。海外のダンサーを自分は最高だと思って踊っている人が多いですね。でもお客さんは自信たっぷりのダンサーの方が見ていて清々しいかもしれません。

今回も本当に読み応えのあるインタビューです。
日本と海外の差、環境の違いなどいろいろ考えてしまいますね。
国内で踊る環境をもっと良くしようと頑張っていらっしゃる方々がたくさんいることは知っていますが、現状では埋められない差があるのかなあと思ってしまいます。特に「現役」の期間を考えざるを得ないバレエダンサーは特に海外に出て行くことをファーストチョイスにするしかないのかなあ、と。

みなさんも是非「ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -」を読んでみてください。



ダンサーの宝箱

Vol.41 Yonen Takano Georgia : ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -

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