悲劇のバレリーナ、タナキル・ル・クラークの伝記映画製作へ

米ワインスタイン・カンパニーが、1950年代に活躍した米ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパルダンサーで、振付師ジョージ・バランシンの4人目の妻となったタナキル・ル・クラーク(タナキル・ルクレール)の伝記映画を製作すると発表したそうですね。

 米ワインスタイン・カンパニーが、1950年代に活躍した米ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパルダンサーで、振付師ジョージ・バランシンの4人目の妻となったタナキル・ル・クラーク(タナキル・ルクレール)の伝記映画を製作すると、米Tracking Boardが報じた。

長身で美貌のタナキル(通称タニー)は、1929年に仏パリで生まれた。弱冠15歳でバランシンに招聘され、ニューヨーク・シティ・バレエに参加。プリンシパルダンサーとして活躍するとともに、バランシンとジェローム・ロビンスという当時を代表するふたりの振付師に、ダンサーとしてはもちろん、女性としても愛されたことで知られる。

その後バランシンと結婚したタナキルは1956年、バレエ団のヨーロッパツアー中にポリオに感染。下半身不随となり、27歳にしてダンサー生命を断たれた。医師からは、40歳まで生きられればいいほうだと宣告されたが、バランシンと離婚後も、タナキルはダンス・シアター・オブ・ハーレムの講師などをしながら、ひとり力強く71歳まで生き続けた。

まだスタッフやキャストは未定ですが、誰がタナキル役をやるのか、バランシンは誰なのか、ロビンスは誰なのか、非常に気になります。
なお2013年にはタナキルに関するドキュメンタリー映画『Afternoon of a Faun: Tanaquil Le Clercq』が作られているほか、小説では今年になって『ミスター・Bの女神―バランシン、最後の妻の告白』が出版されています。
その美貌でも知られた伝説的なバレリーナ、タナキル・ル・クラークについて興味のある方は是非!

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