普段私たちが観ているバレエですが、その歴史を踏まえてみると、さらに面白さが増しまた違った味わいを感じられるようになると思います。
この『ビジュアル版バレエ・ヒストリー バレエ誕生からバレエ・リュスまで』はそのタイトルに述べられている通り、バレエの通史を理解するための入門書として一番のおすすめ書籍だと思います。
豊富な図版とわかりやすい解説で、肩肘張らずにバレエの歴史を理解できると思います。
もしまだ読んだことのない人がいらっしゃれば、是非!
内容紹介
本書はバレエを愛する方々すべて、舞台を観賞する、教室で踊る、
またバレエを教えるという立場の皆様にお届けする入門編・バレエ通史の一冊です。
ルネサンス時代にイタリアで生まれたバレエがルイ14世のフランス宮廷で開花し、
舞踊アカデミーやパリ・オペラ座が隆盛する時代、ロマンティック・バレエの時代を迎えます。
やがてプティパなどバレエ指導者たちがロシアに渡り、ロマノフ王朝のもと帝室バレエが華麗に花開きます。
チャイコフスキーの三大バレエ始め、ロシアがバレエの中心地となるのです。
そして20世紀、ディアギレフのバレエ・リュスがパリにデビュー。
シャネルやピカソらアーティストが参加し、バレエは「芸術」になっていきます。
このバレエ・リュスが種子となり、米国、英国、南半球へと世界のバレエ団が誕生していくのです。やさしい解説、そしてビジュアルも美しく、
作品、振付家、ダンサー、舞台美術・衣裳などトリビアに満ちた保存版の一冊。
ことにバレエのおおきな転換期のバレエ・リュスを詳細に紹介しています。
挿入ビジュアルも多数。日本随一のバレエ資料蒐集家・薄井憲二コレクションをはじめ、
著者所蔵の希少な美術図版、新旧の舞台写真も含め、目でも楽しめる一冊です。
バレエ作品のあらすじや演目ごとの解説だけでは知りえない、
バレエの奥深さ、バレエ史のドラマティックな世界に触れることができるでしょう。