ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -にフランス・エクサンプロヴァンスのBallet Preljocaj (バレエ・プレルジョカージュ)で活躍する津川友利江さんのインタビューが掲載されていますね。
成功の鍵はなんだったと思いますか?
自分が成功したとは思っていないのですが、今のように踊りで自立し生活できているのは、まず運と、図太さ、しつこさ、を持っていたからだと思います。(笑)あとはもちろん家族の全面的な協力あってのことです。数多くのオーディションを受けた末に今の成功を勝ち得た方が多いのですが、あきらめなかった理由は何ですか?
日本でバレエを始めた時から、プロになりたい。バレエだけをして生きていきたいと思っていました。今の日本で踊りだけで食べていくのはとても難しいことですから、必然的に海外で働く、という目標が定まりました。
5歳のときからそんな感じで本当にバレエだけに全てをかけてやってきたので、何度オーディションで落とされても「ここで負けてなるものか」と思って諦めませんでした。基本、負けず嫌いで図太い神経の持ち主なのだと思います。(笑)
日本で踊ることと海外で踊ることの違いは何だと思いますか?
まずはやはり、海外ではダンサーが職業として認められていること。あとは国籍も文化も違う、異なるバックグラウンドを持ったダンサーたちと一緒に働けることも海外で踊る良さだと思います。
それから、客席の雰囲気も違います。日本で公演を観に行くと、客席には一目でダンサーと分かる方が沢山いらっしゃるのですが、海外では自分は踊らなくても観に行くのは好きという方も多いです。
今回もダンサーを目指す方々にはものすごく参考になるインタビューだったと思います。
なかでも「日本で公演を観に行くと、客席には一目でダンサーと分かる方が沢山いらっしゃるのですが、海外では自分は踊らなくても観に行くのは好きという方も多いです。」という言葉は私もすごく実感します。
特に日本で行われるコンテンポラリー・ダンスの公演だと客席はほとんどダンサーなんじゃないかと思う公演も多いように感じます。
日本のダンサーだけではなく、客席も幅広く充実していくことを願います。
Vol.30 Yurie Tsugawa Aix-en-Provence France : ダンサーの宝箱 - 海外で働く若きダンサーたちの今を知りたい! -