2020年に引き続き世界的なコロナ禍が収まらない2021年となってしまいましたが、そんな今年もあとわずかです。
来年こそは、もっと世界が、ステージパフォーマンス界が、バレエの世界が明るい方向に向かっていくことを心から願います。
おそらく今年最後の更新となるので、2021年末から2022年のお正月に観られるバレエやクラシック関連のテレビ番組をまとめておきたいと思います。
地上波
東急ジルベスターコンサート2021-2022
番組内容
27回目を迎える今回は「乗り越えよう、音楽の力で」をテーマに、昨年来続くコロナ禍を乗り越え、希望に満ち溢れた新たな世界へ力強く歩みを進めたい、という想いを込めて、新しい時代を担う注目の若手アーティストを中心にお送りする。出演者
指揮者:原田慶太楼
小林沙羅(ソプラノ)、宮田大(チェロ)、阪田知樹(ピアノ)
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
司会:山本耕史/狩野恵里(テレビ東京アナウンサー)
クラシック名演・名舞台 2021
クラシックのこの1年を振り返る。ショパン・コンクール反田恭平の快挙!▽藤田真央ら躍動する若手演奏家の熱演▽N響は新時代へ!▽バイロイトやプロムスなど海外の話題も
番組内容
ショパン・コンクール第2位!ピアニスト反田恭平が大いに語り弾く▽藤田真央、角野隼斗、服部百音など若手演奏家の熱演▽バイロイト音楽祭やプロムス、ベルリン・フィルのワルトビューネ・コンサートなど海外の話題も▽ヤルヴィやブロムシュテットを指揮台に迎えたN響は新時代へ▽ハイティンク、グルベローヴァ、ルートヴィヒ…今年亡くなった音楽家たちの貴重な映像▽コロナとの闘いが続く中、希望とともに1年を振り返る。
都響 Morning Concert~一年の幕開けを都響とともに~
2022年の幕開けを都響による爽やかなクラシックの名曲で!
指揮者で都響 音楽監督の大野和士さんの情熱的な解説とともに元日の朝を彩る都響の素晴らしい演奏をぜひお楽しみください!♪演奏曲目
◆ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》第2組曲
(第862回定期演奏会Cシリーズ【ジャン・フルネ没後10年記念】2018年10月13日収録 @東京芸術劇場コンサートホール)
◆ベートーベン:交響曲第3番《英雄》
(都響スペシャル2020【矢部達哉・都響コンサートマスター就任30周年記念】2020年9月16日収録 @サントリーホール)
ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート 2022
新春を祝う世界最大級のクラシック音楽の祭典▽ウィーン楽友協会大ホールから▽指揮ダニエル・バレンボイム▽ゲスト林家三平・市川紗椰・反田恭平▽反田のスタジオ生演奏
曲目:喜歌劇「こうもり」序曲、シャンパン・ポルカ(ヨハン・シュトラウス)、ワルツ「天体の音楽」(ヨーゼフ・シュトラウス)、ワルツ「美しき青きドナウ」(ヨハン・シュトラウス)、ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス父)、ほか 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ダニエル・バレンボイム バレエ:ウィーン国立バレエ団(2022年1月1日 ウィーン楽友協会大ホールで収録)
BS・CS放送
キャッツ
大ヒットミュージカルを豪華スターの共演で実写映画化。満月の夜、ロンドンの片隅で個性豊かな猫たちが舞踏会を繰り広げる。
『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督が、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲による大ヒットミュージカルを実写映画化。最先端のモーションキャプチャーを駆使して、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチ、イドリス・エルバら豪華俳優陣が猫に変身。世界的バレエダンサー、フランチェスカ・ヘイワードの華麗なダンスやジェニファー・ハドソンが歌う圧巻の「メモリー」など、世界最高峰のパフォーマンスが存分に堪能できる。
マシュー・ボーンの「赤い靴」
2017年ローレンス・オリヴィエ賞2冠に輝いた、英国バレエ界の鬼才マシュー・ボーンの傑作。アダム・クーパーが20年ぶりにマシュー・ボーン作品に出演。
古典作品を斬新な手腕でよみがえらせてきた英国バレエ界の鬼才マシュー・ボーンが10代のころから愛し続けたクラシック映画の名作、そしてアンデルセンの童話をもとに発表した舞台。
世界一のダンサーになることを夢見る少女ヴィクトリアの野望は、やがて彼女の才能と情熱に惹き寄せられた2人の男性を巻き込み、争いの火種となっていく。辣腕プロデューサーのレルモントフ役を抜群の演技力で客演するのが、「シンデレラ」以来20年ぶりにボーン作品に戻ってきたアダム・クーパー。
ヴィクトリアとレルモントフのモデルとなったのは、伝説の天才ダンサー・ニジンスキーと、バレエ・リュスの創始者であるディアギレフといわれている。愛に生きるか、ダンサーとしての成功か、究極の選択を前に引き裂かれるヴィクトリアが苦悩の末にたどり着く先とは。巨匠バーナード・ハーマンの名曲に乗せて、愛と芸術をめぐる不朽の名作が鮮やかによみがえる。
新・地球絶景紀行フランススペシャル 吉田羊が旅する愛のパリ夢のカンヌ
吉田羊が、フランス・パリ&カンヌを訪れる2時間スペシャル。今回の旅は観光とはちょっと違う目線、映画とゆかりある場へ…パリの街をめぐる。バレエの最高峰オペラ座では、建築物としての歴史を感じつつ、普段はなかなか見ることの出来ない屋上からの絶景を観賞!憧れの街カンヌでは、先祖代々『カンヌ映画祭』を撮り続けている写真家のアトリエを訪ねる。そして、映画スター御用達の老舗ホテルへ。スイートルームの窓からは、映画祭のレッドカーペットが見ることが出来る。
熊川哲也 Kバレエ カンパニー「くるみ割り人形」(2018)
英国ロイヤル・バレエ団の元プリンシパルで世界的バレエダンサー熊川哲也率いるKバレエカンパニー。クリスマスの風物詩として毎年定番の公演「くるみ割り人形」を放送。
Kバレエカンパニーが毎年冬に上演し、恒例となっている演目。クリスマスの風物詩となっている本作を、Kバレエカンパニーが新制作したのは2005年。芸術監督の熊川哲也が精魂を傾けて演出、振り付けし、同バレエ団が第5回朝日舞台芸術賞を受賞する原動力にもなった。2008年から10年間は東京・TBS赤坂ACTシアターにて“赤坂Sacasバージョン”として披露された後、2018年以降は熊川が芸術監督を務める東京・Bunkamuraオーチャードホールに場所を移して上演されている。
19世紀初め、人形の国では以前よりねずみたちとの領地争いが起こっていた。ある日、ねずみの王様は人形王国に魔法をかけ、マリー姫をねずみに、婚約者の近衛兵隊長をくるみ割り人形に変えてしまう。魔法を解く方法はただ一つ、世界一硬いクラカトゥクくるみを割ること。だがそのためには純粋無垢な心を持つ人間の力が必要で、人形の国の王様から命を受けたドロッセルマイヤーはこの人物を探すため、人間界へと旅に出る。
ボリショイ・バレエ団「白鳥の湖」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ(2018)
ボリショイのバレエ美学が結晶した究極のドラマティック・バレエの世界。プリンシパルを務める美しき舞姫、スヴェトラーナ・ザハーロワの「白鳥の湖」を放送。
ボリショイ・バレエ団のプリンシパルで、世界的人気ダンサーのスヴェトラーナ・ザハーロワが優美で神秘的なオデットと妖艶な悪魔の娘オディールを演じる舞台「白鳥の湖」をお届けする。ジークフリート王子を演じるのはボリショイ期待の新鋭デニス・ロジキン。1969年の巨匠グリゴローヴィチ演出版初演時、ソ連当局の圧力のため実現できなかったエンディングを、グリゴローヴィチ本人が30年以上の歳月を経て実現させた完全版を映像化した。2015年、ボリショイ劇場で行なわれた珠玉のステージをご覧いただく。
演目
ボリショイ・バレエ団 白鳥の湖
収録日・収録場所
2015年1月23日、25日/ロシア・モスクワ ボリショイ劇場オデット/オディール スヴェトラーナ・ザハーロワ
ジークフリート デニス・ロジキン
ロットバルト アルテミー・ベリャコフ
道化 イーゴリ・ツヴィルコ
王妃 エカテリーナ・バリキナ
家庭教師 アレクセイ・ロパレーヴィチ
王子の友人たち クリスティーナ・クレトワ、エリザヴェータ・クルテレワ
他
熊川哲也 Kバレエ カンパニー「コッペリア」(2018)
英国ロイヤル・バレエ団の元プリンシパルで世界的バレエダンサー熊川哲也率いるKバレエカンパニー。オリジナル要素も盛り込まれたロマンティックな「コッペリア」を放送。
アルトゥール・サン=レオン振り付け、レオ・ドリーブ作曲による全3幕のバレエとして、1870年に初演された「コッペリア」。恋人のいる青年が夢中になった娘が、実はえたいの知れない老博士の作った等身大の自動人形であったというE.T.Aホフマンの怪奇小説をモチーフとした本作。後に産声を上げた「くるみ割り人形」や「ペトルーシュカ」などに見られる“人形が生命を得る”という題材をバレエにもたらした先駆けともいわれている。
Kバレエカンパニーでは、2004年に初演され、熊川哲也の手によって登場人物のキャラクターが、よりビビッドに造形されたコメディ作品に仕上がった。クラシックバレエの表現に新たな可能性をもたらした記念碑的作品をとくとご覧あれ。
今年は例年に比べて地上波のバレエ番組がちょっと少なめな気がします。
その代わり(?)WOWOW 4KではKバレエが放送ですね。
あれもこれも録画予約をお忘れなく!
それでは、みなさまよいお年をお迎えください。