熊川哲也さんによる21年ぶりの自伝、『完璧という領域』が、2019年5月29日に発売されるそうです。
内容紹介
熊川哲也、21年ぶりの自伝
Kバレエカンパニー旗揚げ、古典全幕作品上演、バレエスクール主宰、日本発オリジナル作品創造、オーチャードホール芸術監督、そしてさらなる新たな創造。前人未踏の軌跡が今、本人の手で明かされる――。
その男の登場に、コヴェントガーデンは熱狂した。喝采は日本に引き継がれ、男が巻き起こす旋風は一つ一つが事件になった。芸術としてのバレエだけでなく、ビジネスとしてのバレエを成功に導くために、大企業と渡りあい、劇場を運営し、ダンサーとスタッフを育てる。世界に輸出するために、完全オリジナル作品を創造し続ける。そのようなことが、たった一人のバレエダンサーに可能だと、誰が想像できただろうか?
「完璧など存在しない」と人は言う。だがそれは失敗から目をそらしたり夢をあきらめたりするための言い訳にすぎない。たしかに作品を「完璧という領域」にまで到達させるには、ダンサーの心技体だけではなく、オーケストラやスタッフ、観客、劇場を含むすべてが最高の次元で調和しなければならない。それは奇跡のようなことかもしれない。しかし「完璧という領域」はたしかに存在する。偉大な芸術はすべてそこで脈打っている。僕はつねにその領域を志向してバレエに関わってきた。――「はじめに」より抜粋
第一章 Kバレエカンパニー始動
第二章 母なる『白鳥の湖』
第三章 ダンサーの身体
第四章 試練のとき
第五章 いにしえとの交感
第六章 舞台の創造
第七章 才能を育てる
第八章 カンパニーとともに
第九章 見えない世界著者について
熊川 哲也
Kバレエ カンパニー芸術監督。北海道生まれ。10歳よりバレエを始める。1987年、英国ロイヤル・バレエ・スクールに入学。89年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールで日本人初のゴールド・メダルを受賞。同年、東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団し、同団史上最年少でソリストに昇格。93年、プリンシパルに任命された。在団中にボリショイ・バレエ団の『ジゼル』をはじめ各国のバレエ団に客演。96年から98年にはセルフ・プロデュース公演「Made in LONDON」を開催している。
98年に英国ロイヤル・バレエ団を退団し、99年、Kバレエ カンパニーを創立。これまでにプティ振付『カルメン』、マクミラン振付『三人姉妹』、自身のプロダクション『ジゼル』『眠れる森の美女』『白鳥の湖』『コッペリア』『ドン・キホーテ』『くるみ割り人形』『海賊』『ロミオとジュリエット』『シンデレラ』『ラ・バヤデール』『カルメン』などを上演。振付作品に『ベートーヴェン 第九』『ウォルフガング』『パッシング・ヴォイス』『シンプル・シンフォニー』など。2017年、完全オリジナル作品『クレオパトラ』世界初演を成功させた。
「Kバレエカンパニー旗揚げ、古典全幕作品上演、バレエスクール主宰、日本発オリジナル作品創造、オーチャードホール芸術監督、そしてさらなる新たな創造。前人未踏の軌跡が今、本人の手で明かされる――。」という内容、これは、個人的にものすごく読みたいです。
なお、Kバレエカンパニー『シンデレラ』が上演される東京文化会館大ホールロビー内で、劇場先行販売されるとのことですので、いち早く手に入れたい方は公演チケットを握りしめつつ、劇場に行きましょう。
<『完璧という領域』発売記念 劇場先行販売決定>
日時:5月24日~26日(『シンデレラ』公演期間)
場所:東京文化会館 大ホールロビー
※東京文化会館大ホールロビー内での販売のため、『シンデレラ』公演ご鑑賞の方が対象です。出版社:講談社
著者:熊川哲也
1,944円(税込)
一般発売日:5月28日(火)予定*Kバレエオフィシャルグッズ ストア“Stage Door”でも販売いたします。
《お問い合わせ先》
講談社 第一事業販売部
〒112‐8001 東京都文京区音羽 2‐12‐21
電話 03‐5395‐4415