2019年6月の来日公演が待ち遠しい英国ロイヤル・バレエ団ですが、「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18」でも上映された『マノン』の、DVD&Blu-rayが2019年4月26日に発売されるそうです。
1974年英国ロイヤル・バレエにおいて、アヴェ・プレヴォーの長編小説「マノン・レスコー」を原作とし、当時の芸術監督ケネス・マクミランによって創作・振付されたのがバレエ「マノン」。一人の美少女マノンを取り巻く愛と嫉妬の渦を描いており、誰一人として幸せにならない破滅的な物語ながらも、劇的な展開とアクロバティックな振付で多くのバレエ・ファンを魅了しています。音楽は同じ原作のオペラも作曲しているマスネの様々な作品からピックアップして構成、マーティン・イエーツが新たなオーケストレーションを施しており、非常に洗練された統一感のある出来映えとなっています。クラシカルな衣装、優雅なパリと、マノン、デ・グリューの逃亡先アメリカ、ルイジアナの寒々とした沼地の対比をシンプルに描いた舞台、サラ・ラムとワディム・ムンタギロフの人気コンビによる第三幕の感動的なパ・ド・ドゥ、そしてレスコー役で登場する我らが平野亮一の第二幕娼館での酔いどれの演技は大評判となりました。
【曲目】
英国ロイヤル・バレエ 《マノン》 ケネス・マクミラン振付
ジュール・マスネ 作曲、レイトン・ルーカス 選曲、マーティン・イエーツ 編曲【演奏】
マノン…サラ・ラム
デ・グリュー…ワディム・ムンタギロフ
レスコー…平野 亮一
ムッシューG.M.…ギャリー・エイヴィス
レスコーの恋人…イツァール・メンディザバル
婦人…クリステン・マクナリー
看守…トーマス・ホワイトヘッド
乞食の長…ジェームス・ヘイ
ほかケネス・マクミラン(演出・振付)
ジュール・マスネ(音楽)
レイトン・ルーカス(選曲)
ニコラス・ジョージアディス(衣装)
ジョン・B.リード(照明)
ジュリー・リンカーン、クリストファー・サウンダース(舞台)マーティン・イエーツ(オーケストレーション・指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団【特典映像】
イントロダクション、高級娼婦をめぐって
デボラ・マクミラン(ケネス・マクミラン夫人)へのインタビュー【収録】
2018年4月26日、5月3日 コヴェントガーデン王立歌劇場
英国ロイヤル・バレエ団『マノン』の予告編映像はこちらです。
「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18」での上映でご覧になった方も多いかも知れませんが、お手元にも是非。